ひきこもりとは

ひきこもりとは

ひきこもりは「社会の問題」です 

 

「ひきこもり」の基本概念として、「様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6か月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出をしてもよい)を指す現象概念である。」と定義されています。

 これはつまり、半年以上社会とのつながりを絶っている状態ということですが、これはあくまで定義であり、様々なケースがあると考えられます。

また、平成31年に内閣府が、いわゆる「ひきこもり」の40~64歳が、全国で推計61万3千人いるとの調査結果を発表しました。15~39歳の推計が54万1千人を上回る調査結果も出ていることから、全国のいわゆる「ひきこもり」と呼ばれる方の総数は100万人を超えるとみられます。

  しかしこれはあくまでも統計の結果であり、「ひきこもり問題」の枠組みで考えると、それに関わる人たちはその何倍にもなることが予想され、調査の数値以上にその問題が深刻化していると考えられることから、もはや「個人の問題」ではなく、「社会の問題」といえます。

 

決して「怠けている」わけではありません

 

このような状態にある方に対し、世間では、いまだ「怠けている」や「遊んでいる」との偏見があります。しかしほとんどの場合、その状態にある方たちは毎日苦しんでいます。そしてその期間が長い方ほど、辛く、ひとりではどうにもならない状態に陥っています。

 

ひきこもりは「気持ち」で解決できる問題ではありません

 

長くひきこもり状態にある方にとって、社会復帰はとても高いハードルです。そしてそれは、ご自身や、そのご家族のみではもはや解決できない問題がほとんどです。無理に「気持ち」で何とかしようとしても、かえって心の傷を深くし、問題が長期化してしまう恐れがあります。まずは「これからどうするか」話をしましょう。私どもは、このようなひきこもりで悩む方々と共に考え、問題解決に尽力してまいります。